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公文 松山横河原教室
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思い出話を一つしますね。私が公文の指導者になるずっと前の話です。1歳、0歳、年子で生まれたふたりの子を育てる30歳過ぎの専業主婦だった私は、突然インテリアの学習をするために専門学校に週に1度通い始めました。実家の隣に家を建てるために、インテリアや建築の知識があった方がよかろうと、夫に勧められたからです。「カツカツの資金で家を建てるのだから、高くていい物は買えない。リーズナブルで見栄え良く見せるには、センスを磨く以外にない。100万円余分にかけても家の出来上がりに大きな違いはないけれど、工夫次第で、狭い家が広く見えたり、出すのも片付けるのも楽な家ができたり、するのだから、18万円の受講料でインテリアコーディネーターの資格を取ってきてくれ。」妙な説得をされて、週に一度、学校に通って、製図の読み方、パースの書き方などの技術を学びました。受講料が安いのには訳があって、インテリア史、建築史、住設備、色彩、建築基準法などの基本知識は、全て録音テープと教科書で自学自習する方式でした。週に一度の確認テストと実技指導を受けるために、娘におっぱいをやりながら、法令を覚えたり、見たこともない聖堂の建築様式の名前と年代を暗記したりしました。家を建てる、資格を取る、という大きな目標をもち、一週間ごとの確認テストという小さな目標が、10ヶ月の私の学習を支えてくれました。長女一人を育てるのに四苦八苦した私でしたが、この目標のおかげで、ふたりの子育てが楽しかったことしか覚えてないのが不思議です。

結局、インテリアコーディネーターの資格を仕事で活かす機会は持たなかったけれど、以来、子育てと住まいの関係について、学んだり、聴いたり、見たりして「ホンマでっか」のような偏見をもつに至りました。その一つが、引きこもりと個室の関係です。不登校、ひきこもりになる子は、戸建てなら、離れ家、二階に、マンションなら玄関の脇、リビングに一番遠い場所に、個室を持っている子が圧倒的に多いのです。そして、その個室が本人、家族が「○○の領域」と意識している場合が多く、携帯電話、パソコン、ベッドが完備されていて、暇つぶしといつでも眠れる環境が整っています。家族から注意、叱責を受けても、自分の部屋に入れば精神のバランスが取れて、平静が保てる経験を繰り返しているうち、外の環境に適応する努力をしなくなります。親の方でも、個室にずかずか踏み込むのは躊躇うようで、そっとしておく物分りのいい親でありたいようです。個室は、冒してはならない子どもの聖域だ、という意識を知らぬ間に親子ともども持つようになるようです。小学生のうちに子供部屋は絶対に必要ありません。自分の持ち物を、責任を持って管理するコーナーは必要ですが、自分の城を持たせるのは極力避けたほうが良いでしょう。いつまでも子供のままでいたい、自立したがらない子どもが出来てしまいます。親の目が常に注がれ、兄弟姉妹が、私物を荒らし、そのために自分の大事なものを守る対策を考えるような子になって欲しいのです。個室に憧れ、自立する方法を考え、ひいては、早く大人になりたいと思うように、子を、誘導していきたいものです。

個室が欲しいと思春期、言い続けた長女に個室を与えたのは、中学三年の秋。腎臓が悪くなり透析生活が想定された私の母のための介護部屋を、一階リビングの隣に続き間として建てまわし、それを、受験勉強のために一時的に貸す、ということにしました。二枚の引き戸にして、1間半の押し入れに生活必需品を入れ、家族が常に出入りするような間取りにしました。これまた1間半の固定のカウンターを作りつけ机代わりとし、横で、私や妹たちがパソコンや宿題がやれるような状態を作っておきました。結局長女は高校三年間、その部屋を使い続けましたが、一人暮らしに憧れ、自由を求めて大学に入ったと言っても過言ではありません。家も家族も変化し続けなければなりません。子供の成長が促せる家を作るのは親の仕事でもあります。なって欲しい大人像をしっかり持っておいて、子や家を育てたいですね。

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